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和(29)「終電、なくなっちゃいましたね」 if√ ※グロテスクな描写を含みます

今回は第一回咲ワンに応募した作品のif√というか蛇足的なものです
vipで書いていたときにヤンデレ咲さんを求める声があったので書いたのですが、本編できれいに終わったと思っていただけた方の感動を台無しにする恐れもありますので閲覧注意です
また、それほど描写してはいませんが、グロテスクな描写もありますので苦手な方はご注意ください
それでも読みたいと思っていただけるなら読み進めていただければ幸いです
気が向いたらというかもし要望がいただけるのでしたらこんな形でなく幸せな終わり方をする咲トゥルーエンドも書きたいと思います
こちらの方が文章に力が入っている気がするのは気のせいです。私は文学少女な咲ちゃんが一番好きです。

ーー
和が京太郎を止めるように抱き付いて間もなく、鍵の開く音がした。咲は京太郎の家に何度となく来ていたため、鍵の場所は知っていた。

「もー京ちゃん。まだあんなところに鍵隠してるの?駄目だよ危ないじゃ、な……え?」

「さ、咲」

「咲さん……」

十年以上も想い続けていた相手が、自分でない女に抱き付かれている。咲は一瞬で理解した。自分が遠征に出ている間に和が京太郎に言い寄ったのだと。咲の中で、なにかが弾けた。

「なんでのどかちゃんがいるのかな?」

「い、いやこれはだな」

咲の表情から普段の明るさが消えていた。普段なら小動物のような愛くるしささえ感じるその笑顔は、今や二人にとっては恐怖の対象でしかなかった。

「わたしはのどかちゃんにきいてるの。ねえ、なんで?なんでのどかちゃんがわたしと京ちゃんのあいのすにもぐりこんで京ちゃんにだきついてるの?」

「さ、咲さんこれは違うんです」

「なにがちがうのかな?のどかちゃんはどろぼうしようとしたんだよね?わたしから京ちゃんをうばおうとしたんだよね?京ちゃんはなにもわるくないよ。ぜんぶそこのめすぶたのせいだよ。かわいそうな京ちゃん。めすぶたにたぶらかされてつみまでかぶらさせられて」

もはや咲に和の弁解は意味を成さなかった。この女が自分から京太郎を奪おうとしている。咲の頭にはそれだけだった。

「おい、咲!話を聞けって!」

必死に止めにかかる京太郎。しかしその熱意もむなしく、咲はついに言葉でない解決手段を選択しようとしていた。

「お、おいなんだよそれ」

いったいどこに隠し持っていたのか。咲は自分の身の丈ほどはあろうかという巨大な鉈を構えた。もしあれが人体に振り下ろされたら、きっと凄惨な死を迎えることだろう。

「ひっ」

鉈を構えたまま、咲は和へとゆっくりと近づいていく。生まれてこのかた味わったことのないほどの恐怖に、和は全身の筋肉が麻痺し逃げることもできずにいた。

「まっててね京ちゃん。いまたすけてあげるから」

また一歩、また一歩と距離を詰めていく咲。

「い、いやぁ」

恐怖のあまりに失禁までしてしまった和だが、咲は歩みを止めない。

「だらしないなあのどかちゃん。だれがそうじするとおもってるの?わたしと京ちゃんのあいのすにへんなにおいつけないでよめすいぬさん」

ついに和の目の前にまで来てしまった咲は、張り付いた笑顔のまま鉈を振り下ろした。

「あぶない!」

京太郎が急いで間に割ってはいる。 しかし一旦振り下ろした鉈の勢いが止まることはなく。、頭蓋骨が割れる音が部屋に鳴り響いた。

――

「ふふ、のどかちゃんも少しはいい顔になったね」

京太郎の体に愛おしそうに頬ずりしながら咲は感想をもらした。

「その顔じゃあ人の男をたぶらかすことなんてできないよね。そもそも普通の人には顔と認識できないだろうけど」

咲は眼前の原村和だったものに話かけたが応答はない。それも当然である。 目の前にあるのは人かどうかすらさだかでない肉片なのだから。

「でももうこれだけ汚れちゃったらここには住めないかな。引越ししないとだね。京ちゃん」

咲はそう言うとなんとか人の形を保っているものの誰がどう見ても猟奇的という感想を抱くであろう想い人の亡骸を抱いて部屋を後にした。


「京ちゃんが浮気する心配もなくなったしこれはこれでいいかな」



も一個カン
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