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SSD

カケマックスという企画用に書き下ろした作品です
相方は自動人形さん
お題は親:照菫 子:咲淡 での子育て日記 です
スパイスを一振り加えようとしたら一袋入ってしまった、そんな作品となっております
自動人形さん提供のすばらしい挿絵”を”お楽しみください

企画者様、お誘いいただきありがとうございました

他の方々の作品もよろしくお願いいたします

ーー

 プロローグ
iPS細胞によって、同性間で子供を作ることが可能になった。それに伴い、日本でも同性婚が認められるようになった。法律が変わろうと、やはり最初は世間から奇異の目が絶えなかった。それでも、少なくない人がこれに喜んでいたことも確かだった。私と、照を含めて。

 病院の待合室に、私は座っていた。もうすぐ一時間は経つであろうか。第一子出産、まさか本当に女性同士で子供が産めるようになるとは。同性による子供の出産がニュースで取り上げられたことは何度かあったが、自分の身の周りでは聞いたことがなかった。照が妊娠したと聞いても、しばらくは実感がわかなかった。今だってまだどこか理解しきれていない自分がいる。こんな状態で親としてきちんと子供を育てられるのだろうか。
 そんな不安を抱えていると、ようやく手術室の扉が開いた。無事に産まれたのだろうか、照は大丈夫なのだろうか。
「おめでとうございます。元気な娘さんですよ」
 そんな私の様子を察してか、看護師が笑顔で教えてくれた。
「よかった……」
 安堵の溜息が漏れる。本当によかった。それしか浮かぶ言葉がない。
「どうぞ、抱っこしてあげてください」
「……はい!」
 さきほどまでの不安が嘘のような晴れやかな気持ちで向かう。
「……!菫!」
「照、大丈夫か?」
「うん、それよりも」
 照はそういって目線を送る。その先には、私たちの子供がいた。
「…………」
「私たちの子供だよ。二卵性の双子」
「…………」
「菫?」
「えっ、あっ」
 感動のあまり放心してしまっていた。照が呼びかけるまで子供に魅入っていた。
 さっき感じていた不安は、この一瞬で消し飛んだ。大切にしよう、自分の命に代えても。この子たちのために人生をかけよう。そう思えた。
「照、この子たちと一緒に、幸せな家庭を築いていこうな」

 

 一章
 十月十二日(体育の日)
 今日は幼稚園の運動会だった。淡は徒競走で一位になると前日から意気込んでいたが、咲は運動が苦手だからあまり乗り気ではなかったようだ。

「パパ―!わたしダントツだったでしょ!」
「ああ、見てたぞ。頑張ったな」
「それだけー?」
「かわいいむすめがいちばんだったんだよ!もっとほめてほめて」
「はいはい」
「淡、パパは素直じゃないだけで録画してガッツポーズまであげてたよ」
「なにそれ!パパかわいい!」
「あっ、なに言ってるんだ照」
「だって本当のことだし」
「そ、それより咲もよくがんばったな」
「わたしなんてぜんぜんだよ。あわいちゃんみたいにかっこよくはしりたいのに」
「ふふん!もっとおねえちゃんをりすぺくとしなさい」
「何言ってるんだ。結果こそ四位だったけど、最後まできちんと走り切ったじゃないか」
「でも」
「それにさっきケガしてる年少の子を先生のところまで連れてってあげたんだろ?」
「なんでしってるの!?」
「さっきその子のお母さんからお礼が来たよ。そういうやさしさが咲のいいところだ」
「これ、咲にって。お菓子くれた。あの人はいい人」
「あーずるい。わたしもたべたい」
「ちゃんと三人で分けるくらいはある」
「おい待てなんで自分を入れてる」
「私も食べたくて」
「咲のだろ」
「ううん、いいよ。おとうさんもたべよ」
「ほら、咲もこう言ってる」
「まったくお前はいつまでも変わらないんだな。もうそろそろ食生活には気を付けないと、若いころのようには代謝がよくないんだから」
「……菫、今夜は麻雀ね」
「……すまなかった」
「!ひさしぶりのかぞくまーじゃん!きょうこそはかつ!」
「このまえおしえてもらった、りんしゃんかいほー?あがれるといいな」
「おいおい、今日は疲れただろ。早く寝なくていいのか」
「あしたおやすみだしだいじょうぶ!」
「はあ、しょうがないな」
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 四月六日
 新学期が始まった。今年であの子たちも小学五年生か。ついこの間まで幼稚園にいたような気さえするというのに、時間が経つのは早いものだ。幸いここまでこれといった病気や事故にも合わずにすくすくと育ってもらえた。育つと言えば、今日は身体測定があったそうだ。恒例行事として二人で成長を競っていた。ほほえましいものだ。
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「ふふん。今年も私の勝ちだねサッキ―」
「た、たった1cmしか違わないし」
「1cmだろうと勝ちは勝ち!お姉ちゃんを超えるにはまだまだだね」
「でも淡は座高が高いね。咲より4cmも」
「ほら!4cmも違う」
「いや座高が高いってことは足がその分短いってことだぞ」
「へ?」
「つまり淡は咲より身長は高いけど足の長さで負けてる」
「そ、そんな……」
「いやあお姉ちゃんにはまだまだかなわないなあ。足の短いお姉ちゃんには」
「咲!?」
「咲もいうようになったなあ」
「ちょっとお父さん!?それより姉へ向かってこんなことを言う妹をしかるとかは」
「事実を言ってるだけだしな」
「ら、来年はどっちも勝ってみせるんだから!」
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 六月四日
 あの子たちが中学に入学して初めての文化祭だった。一週間前から帰りが遅くなっていて心配だったが、準備の様子を楽しそうに語っていたのはほほえましかった。昨日の夜はだいぶそわそわしていた。淡は寝つけていないようだったな。

「あ、来てくれたんだお父さんお母さん。いらっしゃいませ」
「咲のところは喫茶店だったな。ウエイトレス姿似あってるぞ」
「そ、そうかな?ありがとう」
「うん、かわいいぞ。悪い虫がつかないか心配だ」
「実際さっき声かけられてたよね」
「おい、そいつのクラスと名前教えろ」
「お父さん!?」
「菫顔が怖い」
「そういうんじゃないから!」
「なに、咲は心配しなくていいさ」
「こうなったらもうお父さんは聞かないかな。それより咲の店でお菓子たべたい」
「あっ、うんいらっしゃいませ。席に案内しますね」
「菫、後にして一旦咲の店にお金落としてこう。お菓子食べたいし」
「なんかその言い方は嫌だなあ」
「私の咲に、許さん許さんぞ」
「まだ言ってるし」


「淡のところは何だっけ?」
「ええと、お化け屋敷だな」
「私咲の店でお菓子食べてるね」
「淡の頑張る姿を見たいと思わないのか。おっ、あれじゃないか?」
「受付の子メイク凝ってる」
「学園祭にしては本格的だな」
「わた」
「ほらいくぞ」
「まだ言ってない」

「結構本格的だったな」
「……」
「まだ怖がってるのか」
「淡に驚かされた上に震えてるところ見られた。もう母親としての威厳が」
「大丈夫だろ。淡ならそんだけ怖がってもらったのを喜んでくれるさ」
「あ、来てくれてたんだ!」
「おお、淡か」
「店番はいいの?」
「今休憩中なんだー」
「どう?うち結構怖かったでしょ」
「ああ、淡のやつなんてお母さんが」
「え?私三十分くらい前からずっと休憩だったんだけど」
「え?じゃああれは」
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 二章
 八月七日
 あの子たちが高校に入って初めてのインターハイがきた。二人とも一年ながらに白糸台の団体戦メンバーに選ばれてその期待に応えた。普段から照と対局していれば上達も当然か。……インターハイか、私があそこに立っていたのはもう三十年近くも前のことか。懐かしいな。
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「ぐす、うえええ、ひっく」
「いいかげん泣き止めよ淡」
「淡ちゃんのせいじゃないよ、私が点をとれなかったから」
「ひっぐ、さぎはわ゛るくないよお゛。わだしが、ひっく、てんとる゛どころかまいなすだったからあああ」
「よしよし淡は頑張ったよ。来年またがんばろ」
「で、でもぉ、せんぱいはもう」
「先輩たちは怒るどころか淡ちゃんに感謝してたよ。ここまでこれたのは淡ちゃんのおかげだって」
「ほら、だから泣き止めって。今日はおいしいもの食べに連れてってやるから」
「ぐす、うん……」
「あ、すまない少しお手洗いに行ってくる」
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 なぜだろう。会場に来た時から動悸が止まらない。まさか私もついに重病に罹ってしまったのだろうか。あの子たちが独り立ちできるまでは見守りたいものだが。心配をかけたくないからトイレと言って離れたが。次の休みは病院に行ってみてもらった方がいいかもしればいな。
「気を付けてください。残された時間はそう長くはありません」
「……きみは」
 いつの間にか目の前には巫女服の女性が立っていた。どこかで見たことがあるような。
「いつまで維持できるのかわかりませんが、残された時間は大切にするように」
維持?なんの話だ?
 私がそう問いかける間もなく彼女はいなくなっていた。
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 八月十日
 インターハイ決勝前日。去年はあの子たちは準決勝で負けてしまって泣いていたが、今年は見事決勝までいくことができた。最後の夏だからと気合が違っていたな。今では私より強くなって、照とも互角の勝負をするあの子たちなら大丈夫だろう。小学生時代の手加減していても勝てなくて悔しがっていたころが懐かしい。
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「淡ちゃん、お疲れさま」
「あ、咲。ごめんね、まくって渡せなくて」
「ううん、これだけ点差を縮めてくれただけで十分だよ」
「……あと、お願いね」
「任せて」

「一万点差か」
「今の咲なら大丈夫でしょ」
「そうだな。大将戦が始まる前にお手洗いに行ってくる」

 まただ、去年も一昨年もなぜかここに来ると動悸が収まらない。念のため病院に行ったがとくにこれといった病気は見つからなかった。
 今日は特に酷いな。いかん、咲の勇士を見届けないといけないのにこれでは。
「予想よりは長くもったようですが、そろそろ限界みたいですね」
 一昨年も見た巫女服の女性が話しかけてきた。ああそうかどこかでみたことがあると思ったら、永水の神代に似ているんだ。あいつの娘だろうか。
「一昨年も似たようなことを言っていたが、お前はなにか知っているのか?」
「その答えはあなた自身が一番よく知っているはずです」
 どういうことだ?
 そう問いかけようとするも例によっていなくなっていた。


「おかえり」
「ああ、間に合ったみたいだな」
「うん」
「今日は笑って帰れるといいな」

「咲、お願い」
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「ツモ、嶺上開花」
「弘世選手、オーラスで臨海女子をまくり優勝をきめたああああ」
 咲が、勝った。よかっ
「菫!咲が、……菫?」
 あれ?視界が




 三章
 目が覚めると、目の前には巫女がいた。どこだここは、暗いな。
「お目覚めになられましたか」
「きみはさっきの……っつ」
 頭が割れるように痛い。視界が回る。いったいなんなんだこれは。
「限界が来ているようですね」
「限界?なんのことだ?」
 頭痛をこらえつつ必死に思考を張り巡らせる。
「さきほども言ったでしょう。あなたが一番よく知っているはずだと」
「だからなんのことだかわからないと」
 言いかけて、私は頭の中でなにか引っかかるものを感じた。
「まあ、無理もありませんか。忘れたいことでしょうからね」
「忘れたいこと?」
「ですがもうそのまま忘れたままではいられません。これを」
 そういうとどこからか水晶を取り出した。
「……?これは、さっきの私?……あ、ああ」
 そこには倒れた私と、慌てている照が映っている。
 その光景、私が私を見たことですべてを思い出した。
 なにが起こっているのかを。自分がなにをしたのかを。
「そうか、わたしは」
「ようやく思い出されたようですね」
「ああ、そうだ。この世界は私が創り出した幻想だ」
「ええ、あなたは」
「……魔法少女になったんだ」
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四章
「照!照!」
「すみ、れ。ごめんね……」

 すべてを思い出した。現実では照は出産の際に亡くなってしまった。咲と淡は結ばれた者のまだ世間は同性愛への風当たりが強く、結ばれることなく……。
 残された私は、失意に沈んだ。いっそ照の後を追おうかとも思ったが、結局度胸がなかった。そんな中、私は永水の噂を聞いた。彼女たちならあるいは、そう考えた私は藁にもすがる思いで鹿児島に向かった。彼女たちは死んだものを生き返らせることはできないが、別の世界を、理想とする世界を創り上げることならできるといった。それを決して勧めてはこなかったが、ほかに手立てがなかった私はそれにすがりついた。
 オカルトめいたことに疑いや抵抗はなかった。そういったものは身近にいたから。私はそれを信じて修行し、魔法少女となった。

「だが、魔法は成功したんじゃなかったのか?」
「ええ、正直あなたにできるとは思っていませんでしたが。想いの力でしょうかね。見事に成功しましたよ」
「ならなぜ」
「成功はしましたが、維持にはあなたの魔力を消費します。あなたの魔力では、そろそろ限界なんです。少し前から前兆はありました。中学生の時に出た淡ちゃんの幽霊。あれは世界に歪みが生じ始めたんです」
「……なるほどな。つまり私の努力は虚しく、つらい現実に引き戻されるということか」
「そうなりますね」
「こうなることがわかってたから紹介はしたものの勧めはしなかったのか」
「予想ではもっと短いと思ってたんですがね」
 表情を変えず、あくまで淡々と伝える神代。
「なにか方法はないのか?」
「あなたの魔力では」
「ということは、あるにはあるのか!?」
「ないとは言いませんが」
 口ごもる神代。
「……魔力を過剰に消費したらあなただってどうなるか。最悪死ぬ可能性だって」
 深刻そうにそう言い聞かせようとする。だが、
「あんな現実で生きていくくらいならいっそそれで死んだ方がましだ」
 そんなので止まるようなら最初からここにはいない。
「はぁ、言っても聞かなそうですね」
 そう溜息をつく。
「わかりました。ではお教えします。あなたは今回仮想世界を作りそこの因果律を支配することで理想の世界を創り上げました。今度はそれを、現実世界にも及ぼすんです」
「現実世界に?」
「ええ、現実の現象すらも支配するんです」
 真面目な顔をして言っているが、なにを言っているか飲み込めない。
「現実世界を支配って、そんなまるで神みたいな」
「その通り、あなたが神になるんです。魔法少女を超えて、魔神に」
「は、はは。そんなばかな」
「でもあなたは、仮想世界でとはいえそれを行いました」
「できる、のか?」
「あなた一人の魔力では到底できません」
 きっぱりと言い放つ。
「だよな、さすがに」
「ですが、私とならできます」
「お前と?しかし下手したら死ぬんじゃ」
「あなたにも命をかける理由があるように、私にもあるんです。命を賭けてまで望む未来が」
 そうか、こいつも私と同じ……。
「覚悟は、よろしいですか?」
「ああ」
 私の返事を聞くや否や、神代の空気が変わった。
「私の指示に従ってください。必ず成功させてみせます」
「任せる」
「……菫さん」
「なんだ?」
「ごめんなさい。こうなるのを見越して、私はあなたを利用したんです。他に頼れる人もいなかったし、あなたほどの魔力の持ち主はそうそういなかったから」
「かまわないさ。むしろ礼を言いたいくらいだ。あのまま生きていたって、無気力で何の目的もなく死んだような日々を送っていただけだったからな」
「そういっていただけるとありがたいです。では、いきますよ」
 気合を入れるために深呼吸をする。
「……ああ、いいぞ」



 最終章
 三月二〇日
 今日は大学の卒業式だった。あの子たちももうそんな年か。ここまで元気に育ってくれて、親としてうれしいことこの上ない。淡はスカウトを受けて来年から照が現役時代に所属していたチームに入るらしい。咲もスカウトは来たのだが、本人はそれよりも本に関わりたいと言って出版社を中心に就活し、見事内定が決まった。
 来月には、もう社会人か。独り立ちしていずれかは去っていくのだろう。うれしいような寂しいような。

「「お父さん、お母さん今までありがとうございました!」」
「どうしたんだ?これ」
「家が飾り付けられてる」
「今までお世話になったから、今日は少しでも恩返しがしたいなって」
「咲と二人で考えたんだ」
「そうか、ありがとう」
「そんなに気にしなくていいのに」
「そんなわけにはいかないよ」
「ま、私たちももう働くし二人の老後の世話も任せてよ」
「気が早いな。私はまだ元気だぞ」
「二人とももう五〇とは思えないくらい若いよね」
「ほんとほんと、自慢の両親です」
「今日は口が上手いな」
「あ、そうそう。仕事が始まる前に、旅行に連れてってあげたいんだけど、どこか希望はある?」
「私は別に。菫は?」
「鹿児島……」
「鹿児島?」
「ああ、ふと行きたくなった。なぜかはわからないが」
「おっけー。まあ若く見えてももう年だしね、温泉を求めてるんじゃないの?」
「淡、今なんか言ったか?」
「なんでもありません」


 四月一日
 二人に連れられ、鹿児島に行った。あの子たちもこんな風に親孝行を考えてくれていたとは。数年前はお父さんなんて嫌いと言って傷ついていたのが嘘のようだ。目頭が熱くなる。最近年のせいか涙腺が緩くなってきているな。

「とうちゃーく」
「思ったよりは近かったね」
「文明の利器は偉大」
「で、どこにいこっか」
「え?淡ちゃんなにも決めてなかったの!?」
「飛行機はとって旅館も予約はしたよ」
「つまり他はノープランと」
「ま、まあ。ていうかお父さんは行きたいところはないの?お父さんが希望したんだし」
「そうだな、ここらへんに有名な神社があるらしいしせっかくだし参拝しに行ってみるか」
「じゃあそれで決まりで!」

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 神社に別段興味があるわけでもないのに真っ先に足が向いた理由はわからない。だが確かにそこに行きたい気がする。なんだろう、大切なことがあったような。
 いろいろ考えるが答えは出ない。まあ鹿児島に縁などないしたまたまだろう。年を取り衰えを感じ始めるようになった足で一歩一歩必死に神社の階段を上る。
「ふえー、疲れた」
「結構長かったね」
「おばさんにはきつい」
「全くだ。……ん?あれは」
「どうしたの?」
 境内には三人の女性がいた。そのうち二人はどこかで会った気がしなくもないが、思い出せない。まあ気のせいだろう。
「いや、なんでもない」
「とりあえず参拝しよっか。神社の正しいマナーはなんだっけ」
「二礼二拍手一礼だね」
「さすが咲物知り!」
「淡が常識を知らないだけなんじゃ」
「むー」
「神様の前でそんな態度とるな。ほらいくぞ」
 結局、頭の中で引っかかっているのがなにかはわからない。だが、今こうして平和に四人で暮らせている以上何の文句もない。
 神様、願わくはこの日常がいつまでも続きますように。
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